2023.05.02ブログ
相続税の基礎知識⑤ 相続税の計算方法2
相続税の計算方法の続きとなります。相続税を計算する方法は大きく3つのステップに
分けて計算します。
Contents
相続税計算・ステップ1
・課税対象となる遺産の総額を算出する。
相続税計算・ステップ2
・相続人全員の相続税の総額を算出する。
相続税計算・ステップ3
・相続人ごとの相続税額を算出し、加算や控除を行い、
各人の納税額を確定させる。
今回はステップ2を説明いたします。
ステップ2. 相続人全員の相続税の総額を求める
ここでは3段階に分けて相続税の総額を求めていきます。大きなポイントは、法定相続人が法定
相続分どおりに相続したものと仮定して計算します。
①各相続人の取得金額を出す。
ステップ1で算出した課税遺産総額を法定相続人が法定相続分どおりに相続したものと仮定して
各人の相続分に応じた取得金額を算出します。
②各相続人の相続税額を出す。
各人の法定相続分に応じた取得金額に税率(下表参照)をかけたあと、一定の控除額を引いて、
各人の相続税額を計算します。なお、相続税の税率は一定額を超えた分に対して、その超過金額が
増加すればするほど高くなるしくみ(超過累進税率)が適用されています。
○ 相続税の速算表
③相続人全員の税額を合計し、相続税の総額を出す。
さらに各人の相続税額を合計します。複数人相続人がいれば、すべての相続税を足していきます。
これが相続税の総額となります。
まとめ
相続税の総額は、法定相続分をもとに計算するため、遺産分割が成立していなくてもおおよその
総額を算出することが可能です。
もしかして納税が必要になるかもしれないという時は、資金準備であらかじめ必要な税額を計算
しておくと安心することができます。
木村和彦税理士事務所では、相続税の無料計算を期間限定で行っております。
少しでも相続に不安がある方は一度ご相談ください。
次回はステップ3の各人の相続税額を求める方法を説明いたします。