2023.03.29ブログ
相続税の基礎知識④ 相続税の計算方法1
相続はだれしもおこることですが、実際には遺産を相続しても納税義務が発生しない
ケースもあります。相続税が無税になるのか相続税を実際に計算する方法を今回から
少しずつご紹介していきます。相続税は大きく3つのステップに分けて計算します。
相続税計算・ステップ1
・課税対象となる遺産の総額を算出する。
相続税計算・ステップ2
・相続人全員の相続税の総額を算出する。
相続税計算・ステップ3
・相続人ごとの相続税額を算出し、加算や控除を行い、
各人の納税額を確定させる。
ステップ1. 課税対象となる遺産総額を求める
①相続人ごとに課税価格をだす。
課税価格は、相続人ごとに計算をします。相続財産と生命保険金などのみなし相続財産も
合わせ、そこから、借入金や未払金などの債務と一定の葬儀費用を債務控除として差し引く
とともに、非課税枠の生命保険金・死亡退職金、お墓や仏壇などの非課税財産を差し引きます。
相続開始の3年前までさかのぼり、贈与を受けた財産があれば加算しておきましょう。
②課税資産総額をだす。
次に先ほど計算した各人の課税価格を全員分計算して、課税価格の合計額を出します。
そこから基礎控除額を差し引いたものが、課税遺産総額となり、その額に対して
相続税がかかります。
基礎控除額は、「3,000万円+600万円×(法定相続人の数)」で計算されます。
この法定相続人の数は、民放と税法と違うため注意が必要です。
まとめ
今回は課税遺産総額を求めるステップ①をご紹介いたしました。
課税遺産総額の算出には、土地の評価額など自分で出すには難しいものもあります。
木村和彦税理士事務所では、相続税の無料計算を期間限定で行っております。
少しでも相続に不安がある方は、相続税専門の税理士に一度ご相談ください。