2023.02.06ブログ
相続税の基礎知識② 相続税の申告
相続税は、相続や遺贈等(遺産総額)によって、亡くなった人の財産を受け継いだ相続人
にかかる税金です。
相続税の計算には相続財産から差し引くことができる基礎控除が定められています。
その計算は「3000万円+(600万円×法定相続人の数)」となり、
相続税がかかるのはこの基礎控除額を差し引いた残りのみで、相続税の申告が必要となる
基準となります。
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基礎控除について
例えば、配偶者1人、子2人の法定相続人の場合、
基礎控除は3000万円+法定相続人3名×600万円=4800万円
となります。
しかし、相続人が子1人の場合では、
基礎控除は3000万円+相続人1人×600万円=3600万円
になります。
つまり、相続人が多いほど相続税の税額が減ることになります。
申告と納税の期限について
相続税の申告と納付には期限が定められています。被相続人が亡くなられた日(亡くなられたことを
知った日)の翌日から10ヶ月以内に税務署への申告と納付を完了しなければなりません。
期限が過ぎてしまうと「無申告加算税」や「延滞税」といった余分な税金が課されるだけでなく、
相続税を減額できる特例も使えなくなる可能性があります。
まとめ
亡くなられた悲しみも癒えぬうちに、税金の話をするのは気持ちも重くなりますが、死亡後の各種
手続きなどに追われて、申告期限までに提出と納付ができなかったとならないよう早めに税理士な
どに相談しましょう。